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自己紹介ブログはストーリーを書く 特別じゃなくても共感される3つのポイント

自己紹介ブログはストーリーで書く 特別じゃなくても共感される3つのポイント
bluefield1218
あむにゃん
あむにゃん

人柄や価値観が伝わるブログ記事を書きたいよ。それを読んで共感してくれる人とつながりたい!

こずえ
こずえ

そんなときは「あなたが仕事をする理由」をテーマにブログを書くと、パーソナリティーが伝わりやすいよ

こずえ
こずえ

書くときの3つのポイントを紹介するね!

個性は仕事をする理由の中に

人柄や価値観を伝えるために、なぜ「あなたが仕事をする理由」をテーマにブログを書くとよいのでしょうか?

それは仕事をする理由の中に、あなたの経験仕事に対する想いがギュッと詰まっているから。

個性がわかる素敵なエピソードが、たくさん眠っているからです。

人柄はストーリーで伝える

私はライターとして、これまで300人以上の働く人にインタビュー取材をしてきました。

この経験から、「私はこういう人です」と自己主張するよりも、ストーリーを伝えたほうが、パーソナリティーが届くと実感しています。

自分が経験した出来事を、はじめましての人にもわかるように、時系列や状況を整理しながら伝える。

そうして丁寧にストーリーを編むことで、人柄や価値観がリアルな質感で読み手に伝わります。

特別じゃなくても共感される

誰かのストーリーに触れると、読み手はそれを追体験し、相手の気持ちを共に感じることができます。それが共感です。

同じ経験をしていなくても、出来事や気持ちを丁寧に掘り下げて書くことで、違う経験をしてきた人の中にも「自分を感じる」ことができます。

でも、私には人の心を動かすような
特別なストーリーなんてない

こんなふうに思う方もいるかもしれません。

けれど刺激的な話だからといって、心に響くとは限りません。

ドラマや映画を見ているとき、日常を描いた作品に引き込まれることって、ありますよね。

インタビュー取材でその人の経験を深く聞いていくと、「ありきたりなんですが…」と遠慮がちに語られたことが、読み手に刺さると感じるエピソードであることも多いのです。

実感を語るから、伝わる

大事なのは、自身の経験から生まれた、あなたの実感を伝えること。

書かれた文章のなかに、「確かに自分がいる」と言えることです。

本人の実感から生まれた言葉かどうかは、読む人に伝わります。

伝わるから、会ったことのない人の文章に共感し、「この人のことを信じて頼ってみてもいいかも」と心が動く。

自己紹介もかねて「あなたが仕事をする理由」をテーマにブログを書いておくことは、未来のお客様との間に信頼をはぐくむ第一歩なんです。

ストーリーが信頼をはぐくむ

魅力的なストーリーの3要素

とはいえ、「どんなことを書けばいいの?」と悩みますよね。

そのときに意識してほしいのが、次の3つ。

魅力的なストーリーの3要素

(1)きっかけ
(2)葛藤
(3)解決

【実例】魅力的なストーリーの3要素

実例があったほうがわかりやすいと思うので、今回は私が自分でサービスを立ち上げようと思ったストーリーを例に、解説します。

まず、以下が私のストーリーの要素です。

【実例】ストーリーの3要素

きっかけ

  • ライターとして活動しはじめて10年が経った頃、ふと「このままでいいのかな?」という疑問が心の中に湧いた。

葛藤

  • ライターは好きで得意な仕事。やりがいを感じていたのに、なぜモヤモヤしているのか自分では原因がわからず混乱した。

きっかけ

  • あるとき、私の書いた記事が転職のきっかけになり、新しい会社で望む働き方を実現できた人の話を聞いた。
  • マスメディアの発信は、読者のリアルな声や反応を実感しづらい。だから、自分の記事が誰かの役に立ったことが思いのほかうれしかった。

解決

  • ライターの仕事はやりきったから次のステップに進み、もっとダイレクトに人の役に立つ仕事をしたいと思った。
  • そこで、約10年のインタビュー&ライティングスキルを活かし、起業家やフリーランスの方の「伝わる文章のパートナー」になろうと思った。

「きっかけ」はトリガーとなる出来事

きっかけは、葛藤や解決の引き金となる出来事です。

変化の前には、きっかけとなる出来事や前兆があるはず。振り返ると「そういえば…」と思えるエピソードを探してみましょう。

衝撃的なエピソードである必要はありません。

私の例を見ていただければわかるように、平凡なエピソードでOKです。

平凡でも、自分にとってはターニングポイントとなった地点。そこを丁寧に思い起こして語ることが、きっかけを書くことです。

「葛藤」が物語を生む

葛藤は、きっかけを通して生まれた戸惑いや、自分の中にある矛盾した感情、解決策を見いだせず苦しんでいる状態のことです。

この葛藤が、ストーリーの要。葛藤のないところに物語は生まれません。

成功だけのエピソードは、自慢話と紙一重。

自分の感情や思考を丁寧に点検し、それを一つ一つ言葉にする。だからこそストーリーに深みが生まれます。

これは言い換えると、解像度を上げて言語化するトレーニングといえます。

言語化力をアップする方法はコチラ

こずえ
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「解決」は起こしたアクションや結論

つづいては、解決です。

たとえば漫画を読んだりドラマを観たりしたときに、主人公がずっと悩んでいるだけだったら、どうでしょう?

中だるみを感じて、退屈するのではないでしょうか。

それと同じで、葛藤のあとには解決――つまり停滞した状況を打破する行動が必要です。

みなさんが起業家やフリーランスとして活躍しているのは、行動した結果です。

きっかけや葛藤を経て、どういう結論を出したのか。それを伝えることが、解決を語ることです。

私の「きっかけ・葛藤・解決」をまとめたストーリーはコチラ

こずえ
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ストーリー発信の2つの効果

書くときの壁「自分をさらけ出す怖さ」

きっかけ、葛藤、解決

この3つを整理して書くことでストーリーが生まれますが、やり方はわかっても

なかなか書けない、まとめられない

といった悩みもよく聞きます。

なぜこの状態になるかというと、自分をさらけ出す怖さがあるからです。

人から見れば何でもないことでも、自分のことだとそうは思えません。

知らない人からの反応や評価も怖いですが、それほど親しくない知人に自分の胸の内を知られる抵抗感も生まれます。

私も同じです。発信する立場として、この怖さや抵抗感は常に抱えています。

だからこそ、書くこと・書かないことの線引きは慎重に決めるし、読み手の受け取り方を考えて、表現の仕方を工夫します。

もちろん、自分をさらけ出さなくても発信はできます。何を書くかは本人次第です。

ただ、葛藤も含んだストーリーを発信することには、2つの効果があると思っています。

人間らしさ」はお客様に安心を届ける

1つ目は、お客様に安心を届ける効果です。

人柄がわからない、あるいは成功体験ばかりの発信は、悩みの渦中にいる人には響きづらいです。

発信から人間らしさが伝わってこない人に対しては、本能的に心を閉じてしまいます。

だから自分の葛藤を先に打ち明けておくことで、「あなたの悩みを受け止めます」という気持ちを示しておく。

葛藤を含んだストーリーを語ることは、お客様に安心を届けるためのアクションの一つです。

ストーリー執筆で自分も整う

2つ目は、自分を整える効果です。

過去の自分が葛藤をどう乗り越え、今、何をしているのか。

自分の足跡を整理し、言葉にすると、想像以上にスッキリします。

長年 書く仕事をしていて実感するのは、

書くことは「心」と「言葉」と「行動」を一致させる手段

こずえ
こずえ

だということ。

「心」の内側にあることを、「言葉」として外に出し、「行動」することで誰かに広めていく。

お客様に安心を届けながら、自分も整える

ストーリー発信には、共感を生み出すだけでなく、そんな効果もあります。

あなたもぜひ、ストーリーを描いたブログを書いてみてください。

名刺代わりの記事になりますよ。

こずえ
こずえ

自分のストーリーを書くための執筆伴走レッスンはコチラ

仕事をする理由をテーマにブログを書く
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青野 梢
青野 梢
伝わる文章づくりのパートナー
個人事業のキャリアコンサルタント
1981年生まれ、愛媛県出身。東京在住。住宅設備メーカーで提案型の接客を経験後、31歳で未経験からフリーランスのライターに転身。

広告媒体の編集を経て、インタビュー記事の執筆にも取り組む。これまで書いた記事は800本を超え、インタビューした人は300人以上。

女性のキャリアを応援するWebメディア「日経ウーマンオンライン」や「日経xwoman」の執筆・編集にも従事。

キャリア形成を体系的に学ぶため、国家資格キャリアコンサルタントを取得。ビジネス書の編集も手掛ける。

取材相手からは「気づきの多い時間だった」という言葉をもらうことが多く、対話を通して経験や想いを深く掘り下げることが得意。

現在は約10年の取材・執筆・編集経験を生かし、起業家やフリーランスの発信を支援。伝わる文章づくりのサポートをしている。
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