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集客につながる発信の基本 SNS・ブログ・メルマガの発信疲れを解消する方法 

集客につながる発信の基本 SNS・ブログ・メルマガの発信疲れを解消する方法
bluefield1218
あむにゃん
あむにゃん

SNSやブログ発信をがんばっているけど、集客につながっている気がしない。疲れちゃったよ…

こずえ
こずえ

時間と労力をかけているのに手応えを感じられないのはつらいよね

こずえ
こずえ

そんなときは、発信の全体像を見直してみるといいよ。各媒体の発信のポイントを解説するね!

発信媒体の種類と役割

SNS、ブログ、メルマガなど、集客のための発信媒体はたくさんあります。

だからこそ、戦略を立てずにやみくもに発信していたら、息切れしてしまいます。

この「発信疲れ」は、いわば発信という海の中で溺れている状態。

溺れることなく発信をつづけるためには、各媒体の役割を知り、的を絞った発信をしていくことが大切です。

発信媒体の種類と代表的なツール

まずは簡単に、発信する媒体の種類と、代表的なツールをまとめておきます。

発信媒体の種類とツール

それぞれの媒体の役割

次に、SNS、ブログ、メルマガ、LPの役割をそれぞれ解説します。

SNSの役割

SNSの役割は、お客様に自分のことや自分の商品の存在を知ってもらい、つながるきっかけをつくることです。

リアル店舗で考えると、店の前に「看板」を出すイメージ。

何をやってみる店で、どんなメニューがあるのか。通りすがりの人にもわかるように看板を掲げることが、SNSの発信といえます。

ブログの役割

ブログも存在に気づいてもらうための媒体ですが、興味のある人にはより深く、商品や自分のことを知ってもらえます。

お店の存在に気づいてもらったら、立ち寄って店の中をのぞいてもらう。お店はもちろん店主の雰囲気も含めて気に入ってもらうイメージです。

SNSでは伝えきれない知識やノウハウ、自分の人柄や価値観なども丁寧に伝えられます。

メルマガの役割

メルマガは、いわば「お店の常連さん」になってもらうための媒体です。

定期的に連絡をすることで、徐々にステップを踏んで仲を深めていき、信頼関係を築く。

お客様と、より親密な関係をはぐくむことが目的の媒体です。

LPの役割

LPは、常連さんになったお客様に、特別メニューを紹介するようなイメージ。

SNSやブログ、メルマガを通して仲良くなったお客様に、「あなたのためのメニューがここにありますよ」と提案し、「ありがとう!いただくよ」と言ってもらうための媒体です。

LPを通して課題解決の提案をし、お客様の行動のきっかけをつくることが目的です。

発信媒体の役割

目的は、数を増やすか・仲を深めるか

これらの役割をふまえて考えると、発信には大きく分けて2つの目的があります。

(1)知り合いの数を増やす
(2)仲を深める

知り合いの数を増やすための媒体は、SNSとブログ。

知り合った人と仲を深めるための媒体は、ブログとメルマガ。

もちろんSNSでも仲は深められますが、SNSは拡散性が高いので、あえて線引きをすると、知り合いの数を増やすための媒体といえます。

そしてLPは、商品の特徴やメリットを一覧にした広告の一種。

発信媒体に含めて紹介しましたが、知り合いの数を増やす・仲を深めるという段階を経て、あなたの商品を提案することが目的の広告媒体です。

発信の2つの目的

SNS発信のポイント

SNS・ブログ・メルマガの役割を把握したところで、今度は、役割に応じた発信のポイントをご紹介します。

「誰の・何を解決する人」か宣言する

まずはSMSから。

各サービスによって細かな発信テクニックは異なりますが、共通するポイントは次の通りです。

SNS発信のポイント

「誰の・何を解決する人なのか」がわかる発信をする。

何の店なのか、どんなメニューが出てくるのかわからない店で、ご飯を食べようと思う人はいませんよね。

それと同じで、まずは自分が、誰のどんな悩みを解決できる人なのか知ってもらう。

つまり「お客様のお悩み解決につながる発信」をすることがポイントです。

悩みを解決する=欲求を満たす

ハンドメイド作品などの有形商品だと、「欲求を満たす」と言ったほうがイメージしやすいかもしれませんが、

「もっとかわいいピアスが欲しい」
「この服に合うアクセサリーが欲しい」

といった気持ちは、理想のアイテムを持っていない状態を解決したいから生まれる欲求です。

深掘りしていくと、「自分に自信がないから、かわいいアクセサリーを身につけて堂々としたい」といった悩みが隠れているかもしれません。

有形商品であれ無形商品であれ、基本はお客様の悩みや欲求に、わかりやすくダイレクトにアプローチすることです。

それが「看板」を掲げることであり、自分の存在に気づいてもらうことにつながります。

SNS発信のポイント

「誰の・何を解決するか」の例

私の場合は、Instagramをはじめたときに、次の方針で運用すると決めました。

誰の
ひとりビジネスをしている起業家や副業家の

何を
書いて伝える悩みを解決する

そのため必然的に、発信内容がブログ執筆やLP制作、文章を書くために必要な言語化力アップの方法になっています。

発信の悩みでよくあるケース

発信の悩みを抱える方の話を聞いていると、自分が誰の・何を解決する人なのか、決めきれていないケースがあります。

こういう場合は、迷っていても「いったん決める」ことをオススメします。

仮決めした軸で一定期間はSNSを運用し、その結果を見て発信の方向性を練り直す。

頭の中だけで考えるよりも、実際に手を動かしてみると、方向性が絞りやすくなります。

発信迷子にならないために

ブログ発信のポイント

タイトルにはお客様の悩みを入れる

つづいてはブログ発信。ポイントは次の2つです。

ブログ発信のポイント

(1)タイトルにはお客様が自覚している悩み(検索キーワード)を入れる。

(2)時間がたっても変わらない普遍的な知識や、人柄や価値観がわかる発信をする。

まずは1つ目から、順番に解説していきますね。

タイトルを決めるときの基本

お客様が自覚している悩み(検索キーワード)を入れる。

これはブログのタイトルを決めるときの基本です。

SEO対策(Webの検索結果で上位表示されるための工夫)の一環ですが、すでにブログ読者になってくれている人の興味を引くときにも有効です。

具体例で解説しますね。

読みたくなるタイトルは、どっち?

たとえば、あなたが発信に疲弊して悩んでいたとします。

このとき、どちらのタイトルのブログ記事を読みたくりますか?

【比較】読みたくなるブログタイトル

A 集客につながる発信の基本 SNS・ブログ・メルマガの発信疲れを解消する方法 

B 発信媒体の種類と役割 役割に応じた発信内容がポイント

Aのほうが、読みたくなるではないでしょうか。

「自覚している悩み」は読みたくなる

Aのほうが読みたくなる理由は、タイトルに「お客様が自覚している悩み」を入れているからです。

お客様が自覚している悩み
  • 集客
  • 発信
  • SNS・ブログ・メルマガ
  • 発信疲れ

これらは、お客様が解決のヒントを得たいと思ったときに、ググって調べるキーワードです。

自分が検索するときと同じキーワードがタイトルに入っていると、お客様は「このブログを読めば自分の悩みが解決できるかも」と思えます。

「自覚していない情報」はピンとこない

一方、Bは記事の内容をそのままタイトルにしただけです。

「発信媒体の種類や役割」
「役割に応じた発信内容」

これらは、お客様の問題を解決するためには必要な情報です。

しかし、お客様には響きません。なぜなら検索する時点では、お客様は悩みの解決法を知らないからです。

自覚していないキーワード(知らない情報)がタイトルに含まれていても、自分のお悩み解決に役立つ記事なのか判断できません。

だから、読みたいと思えないのです。

読みたくなるブログのタイトル

Bは、記事の中身を正確に表すタイトルとしては間違いではありません。

けれどお客様に興味を持ってもらい、読んでもらわないことには、記事執筆にかけた時間が報われないですよね。

そのためタイトルには、お客様が「自覚している悩み」を入れる。これがブログ発信の1つ目のポイントです。

普遍的&体系的な情報を発信する

つづいては、2つ目のポイントです。

時間がたっても変わらない普遍的な知識や、人柄や価値観がわかる発信をする。

どういうことか、まずはSNSコンテンツとブログコンテンツの違いを説明しながら解説しますね。

SNSはフロー型、ブログはストック型

以下の画像は、SNS投稿とブログ記事の違いをまとめたものです。

一般的に、SNS投稿は「フロー型コンテンツ」、ブログ記事は「ストック型コンテンツ」といわれています。

フロー型コンテンツとストック型コンテンツの違い

【SNS】フロー型コンテンツ

まずSNSは、鮮度の高い情報をどんどん流し込んでいく「フロー型」といわれるコンテンツです。

つかみやトレンド感のある情報が重視されます。

情報が拡散されることで多くの人に知ってもらえるので、短期間で結果が出る可能性がありますが、常に新しい更新することが求められます。

【ブログ】ストック型コンテンツ

一方ブログは、情報を徐々に貯めていく「ストック型」といわれるコンテンツ。

時代やトレンドに左右されない普遍的な情報や、細切れの情報を体系的にまとめて発信することができます。

普遍的な情報であるため価値が下がりにくく、SEO対策をしていれば検索から見つけてもらうこともできますが、SNSに比べて長期戦。

資産となる有益なコンテンツをつくるのに、時間と労力が必要です。

SNSとブログ コンテンツの違い

ブログは古くならい情報を体系的に発信

発信の悩みを抱える方は、コンテンツの性質の違いを意識せず、SNSもブログも似た内容の発信をしている場合があります。

それだとブログの強みを活かせていないので、もったいない。

お役立ち情報をブログで発信する場合は、SNSで発信したバラバラの情報を、1つのテーマでくくって体系的にまとたり、古くならない情報を選んで発信しましょう。

人柄や価値観を伝えて深くつながる

また、自分の人柄や価値観は、流行に左右されてコロコロ変わるものではありません。

そのためブログは、自分のパーソナリティーを伝えながら、お客様と深くつながるための情報発信にも向いています。

自分の経歴や仕事に対する想いをまとめたブログ記事を1本つくり、SNSにその記事のリンクを貼っておけば、興味を持ってくれたお客様により深く自分や商品のことを知ってもらえます。

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ブログ発信のポイント

メルマガ発信のポイント

最後はメルマガ発信のポイントです。

メルマガは、ステップを踏んで仲良くなり、信頼関係を築くための媒体。

自分や商品に興味を持ってくれた人と、仲を深めることが目的です。

メルマガ発信のポイントは、次の2つ。

メルマガ発信のポイント

(1)「ステップ配信」で、商品につながる専門的な知識やノウハウを順番に伝える。

(2)「定期配信」で、お客様と末永いお付き合いをする。

まずは(1)から順に解説していきます。

狙った順番で届ける「ステップ配信」

「ステップ配信」で、商品につながる専門的な知識やノウハウを順番に伝える。

「ステップ配信」機能は、準備しておいたメールを、自分が設定した順番で配信できる機能です。

メルマガ配信サービスと契約したり、LINE公式アカウントに登録したりすると利用できます。

商品案内の流れを整え、購入意欲をUP

ステップ配信機能を使えば、意図した順番で情報を届けられるので、商品を案内するまでの流れを整え、購入意欲を高めてもらう発信が可能です。

ブログの場合、記事をどんな順番で読むのかはお客様次第。

しかしメルマガのステップ配信機能を使えば、読んでもらう順番を自分で決められます。

ステップ配信メール

専門性を伝え、ズレを少なくする

体系的な情報を順序だてて配信できると、自分の専門性をお客様にしっかり伝えられるのと同時に、お客様もあなたの商品が必要かどうか判断しやすくなります。

ステップ配信を経て商品の購入に至ってくれた方は、基礎知識や価値観のズレが少なく、相性の良いお客様といえるでしょう。

商品の必要性がわかる順番で、専門的な知識やノウハウをわかりやすく配信する。

これがステップ配信のポイントです。

継続力で好感度を上げる「定期配信」

次に、メルマガのもう一つの機能が「定期配信」です。

「定期配信」で、お客様と末永いお付き合いをする。

連絡を取りながらタイミングを待つ

週1~2回など、自分が決めたペースで定期的にメールを配信すれば、すぐに商品の購入に至らなかった人とも関係を継続できます。

ステップ配信後も、役立つ情報やリアルタイムの気づきを配信していくと、お客様とのつながりを保てるのはもちろん、好感度も上がります。

なぜ好感度が上がるかというと、特定の人や物に何度も接すると、親しみを感じやすくなる心理効果があるから。

これは単純接触効果(ザイオンス効果)と呼ばれる心理現象です。

長期・高額商品は信頼関係が必須

商品の存在を知っても、お客様がすぐに購入するとは限りません。行動を起こすタイミングは人によって違うからです。

だからそのタイミングがくるまで、末永くお付き合いをしていくための発信も大切です。

そのために有効なのが、メルマガの定期配信。

特に、長期的なサービスや高額の商品、心を扱う商品などは、信頼関係がなければ購入には至りません。

その場合はステップ配信で段階を踏んで仲良くなり、定期配信で好感度を上げながら信頼関係を築くことを意識してみてください。

メルマガ発信のポイント

自分が発信源になる

親しくなるステップはリアルと同じ

「ほしい」という気持ちは、すぐに生まれるものではありません。育むまでに時間がかかります。

リアルな人間関係でも、新たに出会った人と打ち解けるには、ある程度の時間がかかりますよね。

それはWebでも同じです。

リアルと同じように段階を踏んで、丁寧にコミュニケーションをとっていく。

だからこそ信頼が生まれ、「あなたの商品が欲しい」という気持ちが生まれます。

発信の舵を握れば、さまよわなくてOK

お客様と仲良くなるステップを踏まえ、どの媒体で、どんな発信をするのか。

これを戦略的に考えることで、発信の「舵」を自分が握っている状態になります。

自分で舵を握っていないと、「私のお客様はどこにいるんだろう?」と、あてもなく不安な気持ちのまま、Webの海を漂うことに。

しかし発信の舵を握ると、さまよっている感覚はなくなります。

自分が発信源になって、「私はここにいます!」と、みずからの位置をお客様に知らせる意識に変化するからです。

そして自分が発した情報を見つけてくれた人とつながり、信頼関係を育みながら深くつながっていけば、自分にとってもお客様にとっても幸せな出会いとなるはず。

発信疲れを感じている人は、ぜひ一度、基本に立ち返って発信戦略を考えてみてください。

やみくも発信で迷子になっている人へ
Profile
青野 梢
青野 梢
伝わる文章づくりのパートナー
個人事業のキャリアサポーター
1981年、愛媛県生まれ。住宅設備メーカーで提案型の接客を経験後、31歳のときに未経験からフリーランスのライターに転身。

サンケイリビング新聞社が発行する広告媒体の編集を経て、インタビュー記事の執筆にも取り組む。女性のライフ&キャリアを応援するWebメディア「日経ウーマンオンライン」や「日経xwoman」の執筆・編集にも従事。

専門分野であるキャリア形成を体系的に学ぶため、国家資格キャリアコンサルタントを取得。ビジネス書の編集も手掛ける。これまで書いた記事は800本を超え、インタビューした人は300人以上。

取材相手からは「気づきの多い時間だった」「頭の中をスッキリ整理できた」という言葉をもらうことが多く、対話を通してその人の人生や思いを深く掘り下げることが得意。

現在は約10年のライティング&インタビュー経験を生かし、伝わる文章づくりをサポートするサービス「Amu(あむ)」を展開。起業家・フリーランス向けの文章&発信術や、ライター向けの取材&執筆術を伝えている。
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