借りものではない「自分ならではのことば」をつくる時間と場所
Amuのコンセプトをお伝えします。
響くことばを編んで、届ける
「あおるような言葉は使いたくない」
「型にはめた文章はしっくりこない」
「言葉が軽い気がする」
ブログ発信やLP執筆に取り組んでいる起業家の方から、このような悩みを打ち明けていただくことがあります。
この悩みを解決するヒントは、文章の「下ごしらえ」に時間を使うことです。
誰のための商品・サービスなのか。相手のために何を伝えるのか。どう伝えれば、届くのか。
それらを丁寧に紐とき、考える習慣を持つことで、あおらなくても型にはめなくても「自分ならではの言葉」で語れる人になります。
誰かのために書く文章は、誰かのためにつくる「おもてなし料理」と似ている。
文章を書くとき、私はいつもそう感じます。
文章のおいしさは下ごしらえ次第
一緒に食べる人の顔を想像しながら料理をするとき、私たちは自然とこんなステップを踏んでいます。
(1)相手を思い浮かべて料理を決める
(2)必要な食材を用意する
(3)下ごしらえをする
(4)調理する
(5)料理に合う器に盛り付ける
このステップの中で、料理の味を左右しているのが「下ごしらえ」です。
食材のアクを抜いたり、味が染み込むように切り込みを入れたり。そんなひと手間を加えるかどうかで、おいしさに違いが出ます。
プロの書き手も、同じようなステップで文章をつくっています。
(1)読み手を思い描いてテーマを決める
(2)必要な素材を集める
(3)書く内容と順番を選ぶ
(4)書く
(5)理解しやすく読みやすい文章に仕上げる
ポイントは、料理と同じ。
書く内容を取捨選択したり、伝える順番を考えたりする「下ごしらえ」に力を入れるかどうかで、できあがった文章の「おいしさ」が変わります。
起業家の方が、自分の経験を生かした商品の魅力を言葉で伝える場合、文章の素材は「自分の中」にあります。
自分の中から素材を掘り起こし、届けたい人やテーマに合わせて、必要なエピソードやノウハウを選ぶ。
同時に、どういう順番で伝えると相手に届くのかも考える。
こうした下ごしらえをしてから「書く」という調理をはじめると、伝わる文章がつくれます。
そしてもうひとつ、料理でも文章でも欠かせないもの。それが「隠し味」です。
文章を編む時間は、関係を育む時間
隠し味を入れなくても、おいしい料理はつくれます。でも、入れることによって自分ならではの味に仕上がります。
文章の隠し味は、あなたのストーリーと視点。
それを「感性」と「思考」の両輪でバランスよく整えていくことが、共感を生み出す秘訣です。
料理に時短レシピや便利グッズがあるように、文章にも型や決まり文句があっていい。それを使えば、素早くおいしい料理ができるから。
でもそこに、あなたならではの隠し味を入れると、あなたとお客さまの関係に「深さ」が生まれます。
自分のためだけに書く文章であれば、ここまで手間をかける必要はありません。
けれど、お客さまに「あなたの商品がほしかった」と言ってもらうには、文章をおいしく読んでもらうための工夫が欠かせません。
ことばを育てる時間を大切にすることは、自分の商品とお客さまに向き合うこと。
お互いの気持ちと関係性を丁寧にあつかうことだと、私は思います。
たくさんの素材の中から伝えたいことを選んで、相手に届くことばで表現する。それが文章を編む(あむ)ことです。
借りものではない、あなたならではのことばで語れるように。
自分にもお客さまにも「響くことば」を編む下ごしらえの場所を、届けたい商品があるあなたに。
Amu(あむ)は、そんな想いではじめた「手づくりの文章を編む ことばの料理教室」です。